アラスカ州は、アメリカ合衆国の50州の中で最も広く、日本と比べると国土の4倍もあります。
反対に人口は70万人ととても少ないです。
大気も土壌もまったく汚染されていらず、たくさんの自然が手つかずのまま残っています。
アラスカは石油に代表される地下資源や鮭・タラといった水産資源が注目されるなかで、内陸の産物はあまり注目されていません。
ただ、空気がきれいで、土壌も汚染されておらず、草花が自然に咲いている地域だからこそ、蜂蜜を作るにはとてもベストな環境ではないかと考えています。
近年日本に輸入される蜂蜜には、産地がブレンドされていたり、現地で生産されている量よりも、はるかに多い量が販売されていたりするものもあります。
汚染のない地域で、産地がわかるもの、生産者がわかる蜂蜜を作り販売したいと思い、アラスカの内陸で養蜂事業を行うことを目標にしました。
- 大気の汚染がない
- 土壌の汚染がない
そんな環境で作られる蜂蜜は安心して口にすることができ、きっと体にもよいと思っています。
蜂蜜のすばらしさ
養蜂事業を行うことになる地は、様々な経緯で、アラスカ州の内陸で養蜂を行っている壮年の夫婦と出会いました。
※詳しくは 下記にあります。
養蜂を行う場所はデルタ・ジャンクション。
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アラスカ・ハイウェイの北端の地で、人口は1000人程度の街です。面積は44キロ平方メートルと東京の練馬区より少し小さいくらいです。
となりの家が数百メートル離れていることも当たり前の地域です。
周囲には広大なデルタ・バイソン保護区域があり、アメリカの田舎の景観が見られ、すこし北には森林、西側には河川があり、山岳もある自然地帯で、5つの州立レクリエーションエリアがあります。
自然がそのまま残っているので、野生動物観察やカヌーやハイキングといった様々な自然を満喫することができます。
街の主な産業は農業が中心で200件程度の農家が点在し、大麦、干し草、じゃがいもが作られています。
養蜂事業は環境に優しい
デルタジャンクションでは、家庭で使用するレベルで養蜂が行われていました。
養蜂は特に農薬を使うこともなく、土地を開拓する必要もない事業です。
デルタジャンクション周辺は保護地区もあり、大自然で採取された味がよく良質なはちみつができます。
一般的にはちみつは
- 殺菌効果
- 免疫向上
- 腸内環境を整える
- ビタミンB群・疲労回復
といった効果があります。
点在する家庭で自家製の蜂蜜を作っているところが多く、蜂蜜を作るのは、広い地域で病院も遠く、簡単にいくこともできないため、そこで蜂蜜を「街のドクター」として毎朝1さじ舐め体調管理をしているのです。
デルタジャンクションの壮年の夫婦
私たちの仲間の養蜂をしている家庭は、デルタジャンクションのある壮年夫婦です。
子供たちは沿岸の街で漁師として出稼ぎをしています。
デルタジャンクションは観光、農業という産業はあるものの、過疎が進んでいる街の1つです。
家庭では、健康のため毎日自家製の蜂蜜を1さじ食べていました。
デルタジャンクション周辺は保護地区もあり、大自然で採取された味がよく良質なはちみつができます。
産業化しておらず、全工程を非加熱で1滴1滴を丁寧に作られています。
はちみつにはたくさんの種類のビタミンやミネラルなどの栄養素が中で生きていますが、熱に弱く、加熱(45度以上が目安)するとその成分の大半が壊れてしまいます。せっかくの栄養を摂取することができなくなり、栄養効果が期待できないはちみつも多いです。
また、アラスカの4か月程度の短い夏の間に一気に蜜を集めます。
北緯も高く白夜になり、24時間花が咲き採蜜が行われます。
ハチも、蜜をとりに行ったり、ハチ箱で熟成、掃除など24時間働き続けます。
蜂のペースで熟成までさせ、最後は手作業で瓶詰めしています。
デルタジャンクションで作られているはちみつは
汚染のない地域
原生の草花の蜜
非加熱
すべてが手作業
生産量が少ない
まさに幻の蜂蜜といえます。
クラウドファンディングの実施と結果
この素晴らしい蜂蜜を何とか日本でも販売をできるようにしたいと考え、クラウドファンディングの実施を行いました。
ハチ箱を増やすための資金を調達することが主な目的です。
それ以外に、日本の人にデルタジャンクションの状況、養蜂を産業化するまでの課題など知ってもらうことで、より産業化へ具体的な道筋をたてるためです。
※ クラウドファンディングについてはこちらを確認ください
https://readyfor.jp/projects/aurorahoney
おかげさまで3週間程度で20名ほどの支援をいただくことができました。
2016年は夏のシーズンに向けハチ箱を設置。
今後は正式な輸入手続きを踏んで製品化を目指します。
2016年9月から10月頃を見込んでいます。
また花粉玉や成分、花の種類など調べることも多くあり、随時報告していきます。
さらに女王蜂が越冬できるのかもチャレンジしていければと思っています。