ヤツメウナギのご予約について


アラスカで2020-2021シーズンの漁が解禁となりました。
漁のタイミングはユーコン川を遡上する、年1回だけとなっています。
ご予約は問い合わせよりいただいております。

(2020年12月末日まで)

遡上のタイミングがとてもつかみにくいことで、まとまった量があがらないこともあります。
また氷点下の氷の上で漁を行うため、サイズの仕分けまでは難しいことはご理解ください。


ヤツメウナギ 冷凍
状態 食品用バケツ
重量 1バケツ 13.5kg 前後
おおむね 100匹超
サイズ分けしていません 110g前後が中心
販売 バケツ単位

今シーズンの価格見込み 1バケツ 8万円台 (6,000 円/g)

日本への入荷時期 2021年春ころ

ヤツメウナギ

「うなぎ」という名前ですが、夏によく食べる日本の「うなぎ」とは全くことなる種類です。

見た目はうなぎを少し小さくした程度ですが、厳密には魚にも分類されないこともある、とても原始的な動物です。
「無顎類」という分類にあたり、既にほとんどが絶滅している動物です。
「八つ目」とううのは、目の横に穴のような模様が7つ連なっていることからついています。
顎(あご)がなく、口を開くと、円状に歯が並び、その口で水底や鮭などの大きな魚に張り付いて栄養を摂ります。

特にユーコンに戻る鮭は、その長い川をのぼるため、体にはとてもたくさんの栄養を蓄えます。
そんな鮭から栄養を摂っているユーコン川のヤツメウナギもとても豊富な栄養を持っているんです。ちなみに、ユーコン川流域の先住民の村では冬の保存食の一つとして漁がおこなわれています。

ように取り組んでいきす。

ユーコン川の雄大さ

鮭が戻る河川として世界で最も長い川で、獲れる鮭はとても美味しいといわれ「ユーコン」という名前がつくだけで高値で取引されるほどブランド力がついています。

流域面積がとても広く、他にもさまざまな生物が暮らし、チョウザメ、ノーザンパイクや日本のユキマスのような魚もいます。ユーコン川では、日本ではほとんど獲れなくなった「ヤツメウナギ」が獲れていました。

私たちは「ヤツメウナギ」を河川沿岸の村の特産物になるように、ブランド化産業化に取り組んでいます。また日本で漁獲量が激減し、失われつつある食文化がなくならないように取り組んでいきす。

ユーコン川の雄大さ

鮭が戻る河川として世界で最も長い川で、獲れる鮭はとても美味しいといわれ「ユーコン」という名前がつくだけで高値で取引されるほどブランド力がついています。

流域面積がとても広く、他にもさまざまな生物が暮らし、チョウザメ、ノーザンパイクや日本のユキマスのような魚もいます。ユーコン川では、日本ではほとんど獲れなくなった「ヤツメウナギ」が獲れていました。

私たちは「ヤツメウナギ」を河川沿岸の村の特産物になるように、ブランド化産業化に取り組んでいます。また日本で漁獲量が激減し、失われつつある食文化がなくならないように取り組んでいきす。

調査の様子。棒でかけるだけで上がってきます。

12月頃に、ヤツメウナギがとれる最後の街に着き、このあたりで獲れるヤツメウナギは越冬と産卵のためとても脂がのり、長さも太さもとても大きくなります。

 

ヤツメウナギはとても複雑な一生を過ごすので、豊かな自然環境が必要です。今でもユーコン川にいるのは、人工の開発がほとんど行われなかったためと考えられています。

ヤツメウナギは幼生の時期を、川の底で泥の中のプランクトンを食べて成長します。
成長のためには、平らで柔らかく栄養の豊富できれいな底のある川が必要です。

さらに、大きくなると、鮭などの大型の魚に寄生して海に出て、また川に戻り産卵します。
鮭が戻ることができるきれいな川でないといけませんし、また産卵には砂や小石の川底が必要です。

自然がそのまま残っている環境が必要とされています。

残念ながら、日本ではダムの建設や治水により川の自然が破壊され、ヤツメウナギが育ちにくい環境になってしまいました。
漁獲量は昭和60年代をピークに年々減っていき、平成26年は確認できないほど量が減っています。


引用 2010 国土交通省北海道開発局 札幌開発建設部
http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/kasen/10chisui100/ryuikishi/r4_05.html

日本での現状

日本では北海道と新潟や東北地方で主に食文化として残っています。
新鮮なものは刺身にすることもあるとか。
脂がのっているので、脂をうまく利用した鍋や甘露煮・佃煮やかば焼きにして食べるのが一般的です。
他に漢方、中華系の料理でも用いられていました。
団塊よりも上の世代は知っている人が多いのですが、近年は漁獲量も減り、とても珍しい食材になりつつあります。

市場の関係者やヤツメウナギを扱っているお店の人に聞いたところ、ここ数年はほとんど手に入らないいうことでした。お店に入ってきたとしても、サイズはとても小さく、年間を通して数匹ということで、市場でもほとんど流通が行われておらず、まとまって入荷することはほとんどない。

このままでは日本でヤツメウナギを食べる文化がなくなってしまいます。

2015年の冬、ユーコン川で最後にヤツメウナギがとれる村から輸入をしました。
試験的に実施し、串焼き、佃煮、干物にしてみました。

とても寒い冬を過ごすので、脂を蓄え丸々と太っています。

都内のかば焼き屋で試してもらい、とても喜んでいただきました。
大きさ、脂の質は近年日本で獲れていたものよりも比べ物にならないほど良いとおっしゃっていただけました。

アラスカ産のヤツメウナギ「寒ヤツメ」は目黒の「八つ目やにしむら」、巣鴨の「八つ目やにしむら」で串焼きとして食べることができます。

>> 八ツ目や うなぎ にしむら 巣鴨店様
>> 八ツ目や うなぎ にしむら 目黒店様

アラスカの村の人々も、自信を持ち、翌シーズンからはユーコン川の特産物として、さらに品質や日本市場向けに対応していくことになっています。

ヤツメウナギの成分

ヤツメウナギの成分を検査したところ、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸が豊富に含まれている結果になりました。

100gあたり

DHA 2010mg
EPA 2330mg

含まれます。

 

EPAは、最も多いとされる「まいわし 1,381mg」よりも 1,000mgも多いです。
DHAは「クロマグロ 2,877mg」に次ぐ量です。
アラスカのヤツメウナギはEPAとDHAがとても豊富だということがわかります。
これら不飽和脂肪酸は、常温で固まりにくく体内で液体として存在し血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあるといわれています。かなりすごい栄養を含んでいます。

 

商標登録申請

弊社で扱うユーコン川であがったヤツメウナギを「寒ヤツメ」として商標登録に申請しました。
特産物の1つとして認知が広がるように、鮮度の管理や大きさなどの基準の作成など行い、食材としての品質を向上目指すことにしています。

 

今後について

ユーコン川にはヤツメウナギの他に様々な動植物が生存しています。
今後も引き続き現地の方と調査を行い、現地の特産物を作っていく予定です。