12月頃に、ヤツメウナギがとれる最後の街に着き、このあたりで獲れるヤツメウナギは越冬と産卵のためとても脂がのり、長さも太さもとても大きくなります。
ヤツメウナギはとても複雑な一生を過ごすので、豊かな自然環境が必要です。今でもユーコン川にいるのは、人工の開発がほとんど行われなかったためと考えられています。
ヤツメウナギは幼生の時期を、川の底で泥の中のプランクトンを食べて成長します。
成長のためには、平らで柔らかく栄養の豊富できれいな底のある川が必要です。
さらに、大きくなると、鮭などの大型の魚に寄生して海に出て、また川に戻り産卵します。
鮭が戻ることができるきれいな川でないといけませんし、また産卵には砂や小石の川底が必要です。
自然がそのまま残っている環境が必要とされています。
残念ながら、日本ではダムの建設や治水により川の自然が破壊され、ヤツメウナギが育ちにくい環境になってしまいました。
漁獲量は昭和60年代をピークに年々減っていき、平成26年は確認できないほど量が減っています。
引用 2010 国土交通省北海道開発局 札幌開発建設部
http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/kasen/10chisui100/ryuikishi/r4_05.html