ユーピック族に伝わる教えから、私達のビジョン

ユーピック族に伝わる教えから、私達のビジョン

文字を書き取り継承する文化のないユーピックは、代わりに様々な方法で文化や知識や経験を継承してきました。その中でも先人が子孫に言い伝える風習は、現生の世知辛い時代から思えば、とても良いコミニケーションだったのではと思います。

老人を敬い謙虚に生きる姿勢は、諸先輩から多くを学び取る機会だったと思います。私がアラスカ物産株式会社を通して、活動していくうえで初心を忘れないためにも一つの物語を紹介いたします。

この物語は、厳しい自然の中で、何千年も生き抜いたユーピックの教えです。
子供に語り継ぎ、大自然で動物たちと共存し持続可能な社会を構築する考え方でもあると思います。

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昔々、私達の先祖である人間が、地球上に現れたとき、私たちは裸で無力でした。途方に暮れ海岸を彷徨っい、力果て希望を失い佇んでいるとたくさんの動物や生き物が、現れ人間を囲み、哀れみました。

白頭鷲(イーグル)が言いました、僕の目を人間にあげよう、そうすれば遠くが見える希望も見えるはずだよ。
そうだ、そしたら僕は暖かい毛皮をあげようとトナカイが言いました。

厳しい自然では、人間の肌では凍えてしまう。
すると大勢の小さいクモ達が、僕たちが糸の紬方を教えようと言いトナカイの毛皮をみるみるうちに温かいベストにして見せました。ラッコや鮭やクジラやアザラシやセイウチが言いました、僕たちが泳ぎを教えよう。

そして大きな熊達は、僕たちはみなぎるパワーを与えよう人間は、少し前まで無力であったようには見えないほど、希望に満ち、精悍にたたずみ、動物たちのリーダーのようにも見えました。

動物たちは、声を合わせて「僕たちは人間に与える代わりに何をもらえばいいのかな?」
すると、木の上でずっと見守っていた長老のフクロウが言いました。

人間からは、感謝の気持ちを頂こう。

私達を見たら、クヤナ QUYANA(あなたに感謝している)と声をかけてくれれば、それでいい。と言いました。
動物たち全員が、そうだそれがほしいと合唱しました。
人間は、大自然のアラスカで生き物と共存し、幸せに暮らしました。
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あたりまえの事ですが、私達の便利な生活の裏で犠牲になっている物を考え、必要なものを必要な分だけ大切にいただく、それだけでどれだけ住みやすい社会になるか、もう一度考え、取り組んでいきたい、今この時代は、たくさんの技術や知恵や知識を共有できる時代です。

きっと今できる地球にやさしい持続可能な水産業の形を作ることが出来るのではないでしょうか?であればそこに携わり実現に貢献できることは、私達の喜びです。