アラスカの先住民の会議に出席

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2015年2月はじめ、先住民のスモールビジネス会議に出席。
アラスカに点在する250ほどある先住民の村、部族の多くが集まる会議です。

先住民の抱えている問題の解決案、村おこしの提案として特殊冷凍を使った漁業の提案をしました。

ちなみに、ラッコの毛皮製品を見せてもらうことができました。
アラスカラッコはワシントン条約附属書II類に分類される絶滅危惧にある動物。

体毛密度がとても高く、先住民は冬の毛皮に活用してきた歴史があります。

18世紀以降は、西洋人が毛皮の採取のため進出してきて乱獲され、一時は絶滅寸前まで追いやられました。
その後、タンカーの座礁事件でも大きく数を減らしましたが、今は充分に数を増やしてきています。

今のところ、数の制限はあるようですが、先住民はラッコを狩って毛皮にしていいということになっています。
先住民ではない人へ売買は禁止のようで、持ち帰りはできませんでした。

ただ、ラッコには問題もあります。
それはとても大食漢で、沿岸の漁業に悪影響を与えます。

成獣の1日の食事は7kg。
魚を捕まえる技術はなく、沿岸のアワビやウニなどを捕食します。

日本でも、北海道に現れたラッコの家族が、数億円のウニを食べたという漁業被害を出しているということもありました。
保護の対象で駆除をして良いわけではないですし、毛皮も売っていいわけではありません。

ラッコの保護が過剰になり、漁業への悪影響が出ているような感じもしました。

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