今後のアラスカ物産の方針と先住民の可能性

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アラスカの先住民と多く出会い、いろいろな可能性を感じることになりました。

アラスカの自然はほとんど手つかずで残っているということ、またアラスカの先住民はとても複雑な存在というところがポイント。

アラスカの先住民の状況

アラスカの先住民は、アメリカ合衆国の連邦政府から様々な保護を受けています。
また、先住民の土地の補償金として住民一人一人に多額のお金をもらった経緯もあります。

村や個人により差があるのですが、そのお金で会社を運営している村も多い。
実際に本土側で不動産会社をしている企業もある。

しかし、アメリカ合衆国という先進国にありながら、村での生活実態は裕福ではない。

特にインフラが整備されておらず下水道の処理ができていないところもある。
地理的不利、インフラの不備によるマイナス面はまだまだ大きい。

下水道が整備されていないので、家庭ではバケツにため、そのバケツを公共の施設まで運び処理されます。
処理といっても、たい肥になる。

バケツは「ハニーバケット」と呼んでいます。

もったいない漁業

アラスカの先住民の村の多くは海岸線に位置しています。
そして先住民には先住民ということで無条件に漁業権が与えられています。

ちなみに、他の漁民は州政府から漁業権を買ったり、先住民から権利を借りて操業します。

もったいないというのは、漁業権のすべてをとりきっていないことです。
365日住んでいて、漁もできるのですが、枠が活かせていないのです。

商流が明確になっている鮭類やタラなどは、漁業枠を貸したりすることも多いけど、他の魚種はまったく活かせていません。

365日住んでいて魚が獲れるのに商売になっていないという状況がありました。

日本の高級魚であるメヌケ類にあたる魚たち。

海底で80年以上生きることもある魚も獲れる。

地理的不利、インフラの不備も理由だけど、やはり保護されていて「働かなくても生きていける」状況が悪影響を与えている要因でもあると考えます。

お会いした先住民の意識改革

今回お会いした先住民の多くは、補助金などで保護されていることに疑問を感じる人が多かったです。

若い人は便利な都市に出て行ったりして、村の過疎が急速に進んでいます。
実は村に子供が減ると小学校が廃校になるという現実があります。

学校がなくなると、子供に教育ができないので、より村が廃れ部族の存亡にかかわることです。

その危機感をもっていて・・・先住民の意識も変わってきています。
これまでは保護政策で、生かされていた所から、 これからは自分たちでお金を稼ごうという意識に変わりつつある。

もしもその意識が根付くのなら、先住民の特権を生かし、世に出していなかった資源が数多くあるので、様々な可能性が出てくる。

その流れに一緒にのることができるのなら、ビジネスチャンスは急拡大する可能性を秘めている。
そう実感しました。

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