先住民の村や組織の代表の方といろいろお会いしました。

まずウナラスカの漁業組合のような組織の代表。

ウナラスカはアリューシャン列島にある島で、北はベーリング海が広がり南は太平洋。
ダッチハーバーを抱え、漁業や通商の拠点の島です。

漁業が成り立っているように見えるものの、漁業ができる期間だけ別の地区から漁師がやってきている。
しかし365日住んでいる先住民が、漁師となって雇用をまかなっているというわけではないようです。

次にであったのが、アラスカ州のノーススロープ郡の先住民をまとめている団体の方。

ノーススロープは、アラスカ州の最北部で、7000人ほどの先住民が暮らしています。

セントローレンス島のガンベルという村の代表。

ベーリング海に浮かぶ島で、北緯63度あたりにあります。
そのため、風が強く、植物もほとんど育ちません。

この村にはとても大きな課題がありました。
なんと自殺率がとても高い。3割以上が自殺するという村です。

島へのアルコールの持ち込みは禁止されているのですが、問題は根深い。
1つは雇用の問題で、産業が無く、多くの住民が補助金で生活しています。

先住民を見て思ったこと

先住民の多くは、補助をもらって生活をしている。
地域によってはまともな仕事がなく、働かない人も多い。

もともと自給自足で、周りの村と協力して生活をしていたので「生きる」には問題ないんだと思う。

でも、資本主義が入り、補助金を受け皆さんスマートフォンを持っている。
そんな不思議な光景です。

部族の長や代表たちは、自分たちがお金を稼ぎ、補助金に頼らず先住民だけで生計が立てれることを望んでいるようでした。
日本の「地方創生」と同じようなことがアラスカでも必要になっている。

日本の地方創生を1つのモデルに先住民が補助を受けず、自分たちで収入を得ることができるような状況になることが大切だと実感。